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「グラハム・ベル 空白の12日間の謎」を読む

AMNブッククラブ・キャンペーン 日経BP社 『グラハム・ベル 空白の12日間の謎』を20名にプレゼントを応募してみたら、いきなり発送されてきました。という事で読んでみた。結構高い(2310円)し、なかなか普段のアンテナでは拾えない、けど嫌いではない(むしろ好きかも)分野なので良い機会になりました。条件として「ブログ投稿」となっていますが、”書評”などというカッコいいものは書けないので、以下感想で。

グラハム・ベルっていうと、「電話の発明者」で、子供の頃「発明・発見のひみつ」(だと思った。昔懐かしい学研のまんがシリーズ)で読んだ・・・そこでは確か白髪で顎ヒゲな爺さんだったんだが、この本を読んで実は電話を発明した当時はまだ20歳代だったということを知った。思い込みは恐ろしいものだ。

この本はある意味でそんな思い込みをひっくり返すための本で、・・すごくシンプルに言ってしまうと、「ベルの電話の特許はパクリだった」という事を色々な資料をあたることによって証明しようとする、本。この場合のパクリとは、昔ある人が発明したのを発掘したとかそういうレベルではなく (( そういうのもあったみたいですが )) 、同じ日に特許申請をした書類と同じ絵が(ルール上は書類を読めるはずがないのに)特許申請したあとのノートに書いてあった-しかもまだ電話機ができていないのに特許だけとっている状態の時に-という、かなり豪快なパクリ。

で、それに気づいてからは本当にそうなのか、という事を過去の文書を見ながら延々と解読していく・・・というかこの人文書残り過ぎだろう。個人的な手紙とか何通残ってんだよ!って気もする。そして似たような事を考えて研究した人が何人もいたことに驚くし、それが全然歴史の修正に結びついていないのも驚く。最初の思い込みのせいなのか、名前が「ベル」ってわかりやすい名前だからか、結局裁判で負けなかったからなのか。

webで公開されるようになっているのに今回のような事実に気が付いたのが筆者が最初という事実からも、一次資料に戻ってみるというのは重要なのだなぁ。と感じた。頑張って英語読むか。

なんでそんなことをしたか、は何となく分かる(文書から解読しているから感情までは完全には証明できない)んだけど、歴史上の人間もただの人間なのですな、そしてプライベートと仕事を一緒にするのはやっぱりつらいなぁ、という事ですな。

BOOK
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