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『「怪奇大作戦」の挑戦』読んだ

何気に『「ウルトラQ」の誕生』『「ウルトラマン」の飛翔』『「ウルトラセブン」の帰還』と読み続けたこのシリーズ ((ウルトラQのエントリ書いたと思ったのに見つからない…))、前回セブンの最後に予感した通り、今回は「怪奇大作戦」でした。なぜかこのシリーズは図書館に早めに入ってくるので、今回も図書館で借りてしまいました。

フォーマットはいつも通り、色々な”記録”から企画が映像になるまでの経過を追っていく形。結果としての映像や写真も、いつもの通り無いので、そこは補完が必要なのですが、いかんせん怪奇大作戦は余り観たことが無いので、補完が難しかった。以前、東京MXで再放送している時に一応(数話抜けながら)録画はしているものの、時間的な都合や、個人的に”怪奇”とか”妖怪モノ”が苦手(ゲゲゲの鬼太郎とかも好きでは無い)なので、まぁ仕方が無い。それでも読もうと思ったのは、ウルトラセブンの後の急激な方向転換の理由(一部セブンの時にも示唆されてはいたが)と、どのように物語が作られていったか、が気になっていたからです。

で、一読した感想としては、コンセプトが上手く作れなかったんだろうなぁ…という感じ。これは「ウルトラマン」と「ウルトラセブン」の時も感じたんだけど、この時は経営上の都合もあったり、マイティジャックが並行で動いていたりした状態の中、企画を詰めきれない段階で見切り発車してしまったような気がする。円谷英二の日記の感想 ((多分意図的に抜いているからそう感じるのだろうけど、一文で本質を突いているのは流石)) と、プロデューサー、脚本家そのほかで、同じ話においても満足度がまるで違うのが面白い。これが連載漫画とかだったらだんだんコンセプトが絞り込めるのだろうけど、今回はそれを詰め切る前に終わってしまった、まぁ高予算番組だから仕方ないのだろうけど…そして形にならなかった”コンセプト”を見つけられた人たちによって続編がつくられているのかなぁ、という気もしました。

今の世の中、特にIT業界だと「100%になる前に出す」が基本だけど、しっかりとコンセプトを形作って、意思疎通をしてから作る、というやり方も時には必要なのだなぁ、と思い直した次第。

それにしてもマイティジャック、実は見たことないのだけど、色々と円谷プロにダメージを与えてしまったのだなぁ…

ところで、「怪奇大作戦」にも封印作品があって、今回の本にもタイトルリストに”非公開”と空白があるだけで、本文では(多分)1行も触れられていないどころか、タイトルも書いてありません。まぁ、協力・円谷プロなので仕方ないのですが、どこかで日の目に出てほしいものです…

調べてみると、AmazonPrimeビデオでも見れなくなっているんですな。
Blu-ray買って、という事なんでしょうか(まさか)

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